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機械エンジニアにおすすめの転職先6選!転職成功のコツも紹介します
現職で機械エンジニアとして活躍している方の中には、スキルを活かしてさらなるキャリアアップを目指している方もいるのではないでしょうか。実際に転職を検討していると、どのような職を選べばよいのか迷いがちです。 そこでこの記事では、機械エンジニアからのキャリアアップを検討している方におすすめの転職先を紹介します。転職を成功させるために意識したいコツについても解説するため、ぜひ今一度チェックしておくとよいでしょう。 自分のスキルや経験を活かせる転職先を知ることで、思い描いているキャリアパスを実現しやすくなります。 機械エンジニアの転職事情は? 機械エンジニアとして働いていると、開発コンセプトの策定や基本設計、詳細設計など多様な業務に携わります。実務経験を通じて培った知識やスキルは、転職市場において高く評価されるでしょう。特に評価が高いスキルの一例は以下のとおりです。 企画・設計スキル CAD・CAM・CAEなどのツールを使用するスキル ヒューマンスキルをはじめとしたポータブルスキル これまでの経験や知識を活用すれば、上流工程へのキャリアアップや別タイプのエンジニアを目指しやすいでしょう。製造業にはさまざまな分野があるため、自分が携わりたい分野を明確にしたうえで転職先を選ぶことをおすすめします。 機械エンジニアからの転職でよくある理由 機械エンジニアからのキャリアアップを考えている場合、自分がなぜ転職したいと思っているのかを明確にすることが大切です。転職理由を明確に掲げないと、途中で目的がずれて転職してから後悔することにつながりかねません。 ここでは、機械エンジニアから転職するときによくある理由を3つ紹介します。自分の転職理由がこれらに該当する場合は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。 1.キャリアアップを実現したい 働いているうちに、より上流工程を担当するエンジニアやマネジメント層などにキャリアアップしたいと思うこともあるのではないでしょうか。機械エンジニアとして働き続けるのではなく、キャリアアップを実現するための転職はよくあります。 上級エンジニアを目指すキャリアアップだけではなく、異職種や異業種に転職するキャリアパスもあります。キャリアアップやキャリアパスを検討している方は、自分が目指す方向性を定めたうえで転職活動に取り組みましょう。 2.ワークライフバランスを改善したい 企業によっては、残業や休日対応が頻繁に発生して激務に陥ることがあります。機械エンジニアという職種に不満を感じていない場合でも、ワークライフバランスを改善するために転職を検討する方もいるでしょう。 この理由で転職する方は職種自体には不満がないため、転職先の勤務時間や通勤にかかる時間、残業の量が重要なチェックポイントです。注目しなければならないポイントを見失わないように注意しましょう。 3.やりたい分野の設計に携わりたい 機械エンジニアといっても、企業によって携わる機械の種類が異なります。家電をメインとする企業もあれば、自動車や船舶などの輸送用機器を製造している企業もあるなど多種多様です。プラントや航空宇宙産業など、スケールが大きいものを手がけているところもあります。 そのため、自分がやりたい仕事に携われていない場合は、本当にやりたい分野に携わるために転職を検討することもあるでしょう。 機械エンジニアが転職先を選ぶときのポイント 実際に転職する段階になったら、ミスマッチを防ぐためにも転職で重視するポイントをはっきりさせ、注意深く企業を選ぶことが大切です。しかし、どのようなポイントに注目すればよいのか分からないと感じている方もいるのではないでしょうか。 ここでは、転職を検討している機械エンジニアが注目したい2つのポイントを解説します。自分に合った転職先を探すためにも事前にチェックしておくとよいでしょう。 転職先に求める条件を明確化する 同業他社に転職する場合でも、異業種を目指す場合でも、転職先に求める条件を明確にすることが大切です。明確化するとよい条件の一例には以下のようなものがあります。 自分がやりたい仕事 実現したい年収水準 勤務地 勤務時間などのワークライフバランスに直結する要素 これらのうち、重視する点、妥協してもよい点を明確にしておくとよいでしょう。そのように考えることで転職活動の軸をはっきりさせ、途中で目的を見失うことを防げます。 自分のスキルレベルや経験にマッチした企業を選ぶ 同業種に転職してキャリアアップしようと考えている方もいるのではないでしょうか。しかし、機械設計にも多種多様な分野があり、それぞれ求められるスキルや経験が異なります。 キャリアアップを実現するには、自分がこれまで積み重ねてきた経験や習得したスキルを高く評価してくれる分野を選択することが大切です。スキルレベルや経験を客観視し、キャリアアップできる道を探すとよいでしょう。 機械エンジニアにおすすめの転職先6選 機械エンジニアの経験を活かせる転職先は多数存在します。実際に転職するときには、自分が転職において何を重視するのかを明確にし、どの職種を目指すか検討しましょう。 ここでは、機械エンジニアの経験を活かせる転職先を6種類紹介します。それぞれの職種がどのような方におすすめなのかも解説するため、ぜひご参考ください。 1.同業他社の機械エンジニア 機械エンジニアという職種そのものに不満はないものの、在籍中の企業が提示している待遇に不満を感じている方もいるでしょう。そのような方は、同業他社に機械エンジニアとして転職するのがおすすめです。 同じ機械エンジニアであれば、これまでに培った経験やスキルを活かせます。年収アップや待遇改善、ワークライフバランスの改善を実現しやすい道といえるでしょう。 同業他社に転職する場合は、企業を選ぶときに自分が保有しているスキル・経験をどの程度高く評価してくれるか、応募予定の企業文化がどのようなものかをチェックすることでミスマッチを防ぎやすくなります。 2.機械系の他職種 設計職や製造職、開発職をはじめとした機械系の別職種へ転職する道も開かれています。機械系の職種であれば、これまでの経験やスキルの一部を活かせるため比較的転職しやすいでしょう。 ただし、設計職から開発職に転職する場合など、職種が変わると新たに学ぶことも増えます。新たな職種でキャリアを積む必要がある点も意識しておくとよいでしょう。機械エンジニアにやりがいを感じられなくなったときや、ミスマッチに悩んでいるときに向いている選択肢のひとつです。 3.CADオペレータ 機械エンジニアとして設計業務に携わっている場合、CADを頻繁に使用します。図面を作成するのに2DCADを使用し、モデリングするときには3DCADを使用するのが一般的です。これらの経験を通じて習得したCADのスキルを活用し、CADオペレータに転職するのもよいでしょう。 CADオペレータは製造業や建設業、土木業など、さまざまな分野で活躍しています。自分が携わりたい分野を明確にしたうえで、CADオペレータの求人を探すのがおすすめです。 4.セールスエンジニア 企画・開発・設計の経験を活かしてセールスエンジニアにキャリアチェンジする道も存在します。セールスエンジニアは「エンジニア」という名称が付いていますが、顧客に技術的な内容を伝える営業という側面が強い職種です。 クライアントと交渉したり、追加要望を開発チームに伝えたりするのが主な仕事になります。製品を納品した後のアフターサポートに携わるケースもあります。業務をスムーズに進めるには、エンジニアとしてのスキルや知識だけではなく、営業職としての適性も必要です。 5.上級機械エンジニア 機械エンジニアの経験を活かして上流工程にステップアップしたい方は、上級機械エンジニアを目指すとよいでしょう。上級機械エンジニアは製品の開発・設計・生産の全工程に携わり、ユーザーと生産企業双方のメリットが大きい製品を製作するのが主なミッションです。 開発プロジェクトのマネージャーとして活躍するケースも多く、企画・設計職としてのスキル以外にマネジメントスキルやリーダーシップも求められます。転職のハードルが高いものの年収アップを実現しやすく、キャリアアップを目的とする方におすすめです。 6.上級機械設計エンジニア キャリアアップして設計職のスペシャリストを目指す場合、上級機械設計エンジニアを目指すとよいでしょう。上級機械設計エンジニアは、産業用機器やプラントをはじめとした専門的な機械を設計するのが主な仕事です。 上級機械エンジニアは企画から製造までに携わりますが、上級機械設計エンジニアは設計を専門としています。名称は似ているものの携わる分野が異なるため、自分がどちらを目指すのかを明確にしましょう。上級機械エンジニアと同様にチームのリーダーになることが多く、マネジメントスキルやリーダーシップが求められます。 機械エンジニアからの転職を成功させるためのポイント 機械エンジニアからの転職を成功させるには、押さえておきたいポイントが複数存在します。自分が望むキャリアパスを実現するためにも、ここで紹介する5つのポイントを事前にチェックしておくのがおすすめです。 エンジニアは技術を活用する職であるため、スキルアップが欠かせません。自分が特に磨かなければならないスキルが何かを吟味し、継続的な学習に取り組みましょう。 機械エンジニアとしてのスキルを磨く 同業他社への転職を考えている方も、上流工程へのキャリアアップを考えている方も、機械エンジニアとして求められるスキルを磨くことが大切です。これらのスキルを磨くことで自分の市場価値を高め、転職を成功させやすくなるでしょう。特に意識したいスキルには、以下のものがあります。 基本的な設計スキル CAD/CAM/CAEのスキル 発想力 機械系の職種として活躍するには、これらのスキルが欠かせません。継続的な学習に取り組み、総合的にスキルアップを目指すとよいでしょう。 IT関連の知識やスキルを学習する 機械関連の職種であっても、IoTやAIの発展に伴ってIT関連のスキルが求められる傾向があります。コンピュータや通信機能を搭載した製品も数多く存在しており、IT技術は今後ますます重要になるでしょう。 そのような傾向があるため、IT関連のスキル・知識を有する人材の市場価値が高まっています。自分の価値を高めて転職先の幅を広げることにもつながるため、ハードウェアやソフトウェア、プログラミングなどのIT関連知識を学ぶのがおすすめです。 マネジメントスキルを習得する 上級機械エンジニアや上級機械設計エンジニア、プロジェクトマネージャーなどの上流工程を目指す場合は、マネジメントスキルが欠かせません。マネジメントスキルは管理能力とも呼ばれ、経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)を適切に運用するスキルの総称です。 プロジェクトにおいて目標を定め、期日までに完遂するには適切なマネジメントが不可欠です。上流工程に携わるようになるとプロジェクトのリーダーとして働くことも多いため、マネジメントスキルを磨いてリーダーシップを発揮できるように意識しましょう。 ポータブルスキルを磨く 機械系の職種で求められる専門的なスキル以外にも、一般的なビジネススキルをはじめとするポータブルスキルを培うことも重要です。ポータブルスキルにはコミュニケーションスキルや交渉力、課題解決力、ロジカルシンキングなどが含まれ、どのような転職先を選ぶとしても必須です。 プロジェクトを進めるうえで連携するエンジニアやクライアント、社内の別チームと調整したり交渉したりするケースも多いでしょう。 外国語を学ぶ 製造業を営む企業には、国外に支社や工場を設置しているところが多数存在します。そのような企業に転職する場合、外国語のスキルを高めておいたほうがよいでしょう。 専門的なスキルに加えて高度な外国語スキルを習得すれば、国外の拠点や工場で働く道が開けるケースもあります。キャリアの幅を広げることにもつながるため、外国語を学ぶのはおすすめです。 機械エンジニアとして働いていると、企画・設計・開発スキルやCAD関連のスキルを習得できます。キャリアアップや待遇改善を目的として転職を考えている方は、これらのスキルを活かせる職種を選ぶとよいでしょう。 しかし、自分ひとりで転職活動に取り組んでいても、どのように進めればよいのか不安に感じることもあるでしょう。
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【人事・総務・労務で役立つ資格】キャリアップ・転職に役立てよう
総務や人事、労務などのバックオフィス業務に活かせる資格には、どのようなものがあるのでしょうか。それぞれの部署で活かせる資格を5つ、事務職全般で役立つ資格を3つまとめました。キャリアアップやジョブチェンジのための資格取得を検討している方は、ぜひ参考にしてください。 人事・総務・労務の仕事に資格は必要? 人事、総務、労務の仕事に就くために、特別な資格は不要です。それぞれ、実務における能力や経験が重視されます。実際、資格を持っていなくても、人事や総務、労務として働いている人はたくさんいます。 とはいえ、人事・総務・労務の仕事をする上で、資格取得がまったく役に立たないかというと、そういうわけではありません。保有していることで、人事・総務・労務の業務に関係するスキルをわかりやすくアピールできる資格があります。 より重要な仕事を任せてもらいたい、現職で昇格したいと考えている方も、資格の取得は有効です。活用できる資格を選んで取得するなど、バックオフィスの優秀なビジネスパーソンを目指して、スキルに磨きをかけましょう。 人事・総務・労務の仕事で活かせる資格5選 人事・総務・労務の仕事において、役立つ資格を5つご紹介します。資格ごとに得られる知識やスキル、活かせる部署をご紹介しますので、自分にとって役立つ資格を選ぶ際の参考にしてください。 1.キャリアコンサルタント キャリアコンサルタントは、厚生労働大臣の登録を受けた登録試験機関が実施する国家資格試験です。取得することで、「キャリアコンサルティングを行う専門家に値する能力があること」が証明され、キャリアコンサルタントを名乗ることができるようになります。キャリアコンサルタントの業務は、働く人のキャリアプランについてアドバイスしたり、職務能力の向上を図るサポートをしたりすることです。従業員または求職者に対し、様々なキャリアコンサルティングを行います。 ですから、バックオフィス業務の中でも特に、社員の育成に重きを置く人事への転職やキャリアアップに有効な資格です。キャリアコンサルタントの試験は、学科試験(筆記)と、実技試験(論述および面接)に分けられます。受験料は下記のとおりです。 <キャリアコンサルタント試験 受験料> 学科試験:8,900円(税込) 実技試験:29,900円(税込) ※2020年4月現在 なお、キャリアコンサルタント試験の受験資格は、下記のとおりです。いずれか一つを満たせば受験できます。 <キャリアコンサルタント試験 受験資格> 厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した方 労働者の職業の選択、職業生活設計または職業能力開発および向上のいずれかに関する相談に関し、3年以上の経験を有する方 技能検定キャリアコンサルタントティング職種の学科試験または実技試験に合格した方 2016年3月までに実施されていたキャリアコンサルタント能力評価試験の受験資格である養成講座を修了した方(2016年4月から5年間有効) 上記、「キャリアコンサルタント能力評価試験の受験資格である養成講座」とは、キャリアコンサルタント試験の受験資格を満たす講習として、厚生労働大臣が認定した講習のことです。 特定非営利活動法人日本キャリア・マネージメント・カウンセラー協会が実施する「CMCAキャリアコンサルタント養成講習」や、特定非営利活動法人キャリアカウンセリング協会が実施する「GCDF-Japanキャリアカウンセラートレーニングプログラム」など、全部で21種類の講習が認定(2019年4月1日現在)され、いずれかの養成講座を修了すれば、キャリアコンサルタント試験の受験資格が得られます。費用は20万円台~で、高額となる場合もありますので、各講習実施機関の公式サイトで詳細を確認し、受講すべきか確認しましょう。 2.マイナンバー実務検定 マイナンバー実務検定は、マイナンバー制度をよく理解することで、特定個人情報を保護し、適正に取り扱えるようになることを目的とした検定です。試験は1~3級の3つのレベルが設けられ、マイナンバーの正しい保管方法や、マイナンバーに関する法律などについて出題されます。 社員のマイナンバーの管理は、社内で行うこともあれば外部委託することもあります。社内で取り扱う場合でも、人事、総務、労務のどこが担当するかは企業によって異なるでしょう。社内のマイナンバーに関わる仕事に就いている方、もしくは将来的にその可能性がある方が対象となる資格といえます。対象となる方で、会社から取得を義務付けられた場合や、マイナンバー法に対する理解を深めたいと判断した場合は、資格取得を検討しましょう。 マイナンバー実務検定の受験料は下記のとおりです。 <マイナンバー実務検定 受験料> 3級:7,700円(税込) 2級:8,800円(税込) 1級:11,000円(税込) ※2020年4月現在 何級からでも受験することができ、受験資格は特にありません。学生であっても受験することが可能です。なお、一度受験して不合格だった場合、連続して受験すると受験料が割引となります。 3.メンタルヘルス・マネジメント検定 メンタルヘルス・マネジメント検定は、企業で働く人のメンタルヘルスに関する検定試験です。人事や労務、総務は、業務上、多くの社員と関わります。特に、社員教育を行う人事担当者や、福利厚生に関する仕事を行っている方は、取得を検討してみましょう。 人事、労務、総務担当者には、社内のメンタルヘルスケア対策を推進する、I種の取得がおすすめです。受験資格は設けられておらず、誰でも受験できます。また、複数種の試験を同時に受けることも可能です。 4.人事総務検定 人事総務検定は、人事、総務、労務の実務や法律知識の習得に役立つ検定試験です。試験内容は、社会保険労務士試験の内容と重なる部分があります。ですから、社会保険労務士資格取得を目指すのであれば、人事総務検定の試験勉強は役立つはずです。 受験資格ですが、3級は誰でも受験可能です。2級と1級は以下のとおり定められています。 <人事総務検定・受験資格> 2級:3級取得後の協会登録有効期間中(2年間)の人 1級:人事総務スキルアップ検定協会の会員資格がある人(3級もしくは2級の検定に合格し、特別認定講習を受けて協会登録をした人) 5.社会保険労務士 社会保険労務士は、労務の仕事を行う上で役立つ資格です。就業規則や賃金規定等についての知識も問われるため、資格の取得を通して、総務や人事の仕事に役立つ知識を得られます。他にも事務職など、バックオフィス業務の幅広い職種において、アピールポイントとなる資格です。 社会保険労務士資格を取得することで、社会保険に関する各種業務の手続き代行等が行えるようになります。社会保険関係の専門家として、社会保険労務士事務所等で働いたり、独立したりすることも可能です。難度の高い資格ですが、取得することで、労務ならびに総務や人事で、より専門的な知見を基に業務をこなせるようになります。社会保険労務士試験を受験するためには、下記受験資格が必要です。いずれか一つに該当すれば受験できます。 <社会保険労務士試験 受験資格> 大学を卒業した方 一定の実務経験がある方 行政書士資格を取得している方 以上、主に学歴、実務経験、試験の合格歴などが加味されます。 受験資格の証明書として、卒業証明書などの提出が必要となりますので、詳細は社会保険労務士試験オフィシャルサイトで確認するようにしましょう。 社会人・事務員としての基礎的な資格3選 人事、総務、労務の仕事に限らず、社会人や事務員として働く上で役立つ基礎的な資格を3つご紹介します。先にご紹介した専門性のある資格の取得は、業務のクオリティを向上させるために役立つことは確かでしょう。一方、基礎的な資格は、取得の過程で社会人に必要とされる、基本的な能力を磨くことができます。企業の通常業務を効率よくこなせるようになり、結果的にキャリアアップにつながるでしょう。 1.MOS MOSは、正式名称をマイクロソフト オフィス スペシャリストといいます。WordやExcel、PowerPoint、Access、Outlookといった、多くの企業で使用されているアプリの習熟度が問われる資格です。試験はアプリごとに用意されており、WordとExcelに関しては、一般レベルと上級レベルの、2種類の試験があります。 なお、同じバージョンのWord、Excel、PowerPoint、AccessまたはOutlookの4つの検定に合格すると、マイクロソフト オフィス スペシャリスト マスターの称号が与えられます。この称号は、Office 2016バージョンの一般スキルから上級スキルまで、総合的なスキルを証明するものとなります。 2.ITパスポート試験 ITパスポート試験では、ITを活用して仕事をする現代の社会人すべてに必要な知識について出題されます。セキュリティ意識やAI・ビッグデータの活用の他、マーケティングや財務、法務といった社会人に求められる基礎的な知識が網羅されているため、バックオフィス業務全般に役立つ資格です。 3.TOEIC TOEICは、英語能力のテストとして学校教育でも重要視されていますが、企業の採用活動においては、ビジネスシーンで必要とされる英語力を測る基準となるものです。合格・不合格ではなく、TOEICスコアという点数として結果が出ます。 そのため、毎年受験して点数アップを目指すなど、継続的なスキルアップを狙えることも魅力でしょう。目安として、600点以上のスコアを保有していれば、転職活動の際のアピールポイントとなります。TOEICスコアを昇格の要件に設定している企業もありますので、意欲がある方は積極的に勉強するのがおすすめです。 人事・総務・労務関係の資格は、何を選択するかが大切 人事・総務・労務関係の資格取得を目指すときは、自分の業務範囲やキャリアビジョンに合ったものを選びましょう。仕事自体は資格が必須のものではないため、働きながらスキルアップやキャリアアップのために資格取得を目指すのもおすすめです。
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フィンテック業界は未経験でも転職可能?求められるスキルと転職のコツを紹介
キャッシュレス決済やオンラインでの送金など、フィンテックの技術を用いたサービスは身近になっています。こうしたIT技術の発展に伴い、フィンテック業界は転職市場でも人気の業界です。しかし、フィンテック業界は未経験でも転職できるのか、気になる人も多いのではないでしょうか。 そこでこの記事では、フィンテック業界は未経験でも転職可能か解説します。フィンテック業界で求められるスキルや転職成功のコツも紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。 経験でもフィンテック業界へ転職できる? 「フィンテック」という言葉を耳にすることがあっても、どのような意味なのか詳しく知らない人も多いかもしれません。ここでは、フィンテックの意味やフィンテック業界の特徴を紹介しつつ、未経験でもフィンテック業界へ転職できるのか解説します。 フィンテック(FinTech)とは フィンテックとは、金融を意味する「ファイナンス(Finance)」と技術を意味する「テクノロジー(Technology)」を合わせた造語です。したがって、フィンテック業界とは、金融サービスとIT技術を組み合わせたサービスを提供する業界を指します。具体的な例を挙げると、カード決済やスマートフォンのQR決済はフィンテックの技術を活かしたサービスです。 フィンテック業界の11分野 フィンテックのサービスやビジネスモデルは多岐にわたります。以下が主なフィンテック業界の11分野です。 決済・送金 融資・ローン 会計・財務 資産運用 保険 仮想通貨・ブロックチェーン セキュリティ 金融情報 会計管理(PMF) ソーシャルレンディング クラウドファンディング 企業や個人事業主の業務効率化をサポートする「クラウド型会計ソフト」や投資家の間で話題の「仮想通貨」にもフィンテックの技術が用いられています。IT化が進む現代において、フィンテック業界のサービスは私たちの生活で欠かせないものといえるでしょう。 未経験でもフィンテック業界へ転職可能 フィンテック業界には幅広い業種・分野があり、未経験者を含め幅広く門戸を開いています。事業内容や職種ごとに求められるスキルや経験を満たしていれば、フィンテック業界が未経験でも転職は可能です。フィンテック業界で求められる主なスキルや経験には、「金融業界での勤務経験」「法人営業の経験」「エンジニアのスキル」が該当します。 フィンテック業界の主な職種 フィンテック業界には営業やカスタマーサポート、エンジニアといった多種多様な職種があります。フィンテック業界への転職を目指す際は、どのような職種があるのか知り、自分に合った企業を選ぶとよいでしょう。ここでは、フィンテック業界の主な職種を5つ紹介します。 営業 営業は、自社商品やサービスを売り込む仕事です。フィンテック業界は法人相手に営業をかけるため、金融機関での勤務経験や無形商材の法人営業経験があると転職で有利になります。営業は自社商品やサービスの知識に加え、コミュニケーションスキルも必要です。ただし、未経験者も積極的に募集しているため、転職しやすい職種といえます。 カスタマーサポート カスタマーサポートは、ユーザーからの問い合わせに対応する職種です。商品やサービスに関する質問や問い合わせが主な業務ですが、クレーム対応をすることもあります。ユーザーの満足度向上や信頼の維持・回復のための重要なポジションといえるでしょう。 エンジニア エンジニアの仕事はシステムの開発や運用です。フィンテックはITとの親和性が高い分野であるため、エンジニアのニーズは高いといえます。フィンテック業界のエンジニアは、プログラミングやITの知識に加えて、一定の金融知識も求められるのが特徴です。専門性の高い職種であるため、エンジニア未経験だと転職は難しい点に注意しましょう。 ディレクター ディレクターは、プロジェクトを指揮する「現場責任者」に該当する職種です。エンジニアやデザイナーといったメンバーをまとめ上げ、プロジェクトが円滑に進むように管理します。金融・ITの知識に加え、マネジメントスキルやマーケティングスキルも欠かせません。 デザイナー デザイナーは、画面やデバイスの外観をデザインする仕事です。デザインする際はビジュアルだけでなく、サービスの使いやすさにもこだわらなければなりません。そのため、ユーザーの使用感にフォーカスしたUXデザインの経験があると重宝されるでしょう。 フィンテック業界で求められるスキル フィンテック業界は未経験でも転職可能ですが、まったくスキルがない状態では難しいといえるでしょう。未経験者がフィンテック業界への転職を成功させるには、必要な知識やスキルを知り、身につけることが大切です。ここでは、フィンテック業界で求められるスキルを2つ紹介します。 金融・ITの知識 フィンテックは金融とITの複合分野である以上、一定の金融・ITリテラシーが求められます。金融に関する知識として、入出金や為替、融資、投資の商品知識や取引の流れを知るとよいでしょう。また、金融業界ではコンプライアンスの知識も重要視されるため、金融に関わる法律の知識も身につけることが大切です。 ITに関しては、アプリケーションやセキュリティに関する知識を習得するとよいでしょう。どの程度のレベルのIT知識が必要かは職種や事業内容によって異なりますが、最新情報やトレンドは押さえておくことをおすすめします。 事業内容や職種に関連する知識・スキル フィンテック業界のビジネスモデルや提供するサービスは多岐にわたります。転職を有利に進めるには、事業内容や職種に関連する知識やスキルを身につけるとよいでしょう。たとえば、保険関連の事業であれば保険商品の知識、エンジニア志望であれば開発やセキュリティの知識です。 幅広く知識を網羅するのもよいですが、専門的な知識を身につけることでライバルと差別化できます。志望先の事業内容をよく調べ、必要なスキルを習得しましょう。 未経験からの転職を成功させるコツ 基本的に転職では即戦力が求められるため、未経験者は経験者と比べて不利です。未経験者の場合、ポイントを押さえたうえで転職活動を進めることが重要となるでしょう。ここでは、未経験者が転職を成功させるコツを3つ紹介します。 1.前職の経験・実績を整理する 自分のアピールポイントを明確にするため、前職の経験や実績を整理することが大切です。まずは新卒から現在までの経歴、具体的な業務や保有資格、身につけたスキルを書き出しましょう。経験や実績を整理することで、自分の強みや弱みを把握できます。経験や実績に基づいた自己分析は、履歴書や職務経歴書を書くときだけでなく、自分に向いている仕事を見つける際にも役立ちます。 2.志望先企業をよく調べる 志望先企業をよく調べることで、入社後のミスマッチを防げます。求人情報にある給与や福利厚生といった情報は転職先選びで重要です。しかし、事業内容や社風を調べないまま転職先を決めた場合、想像と違っていて働きにくいと感じる恐れがあります。 企業研究は応募書類の作成や採用面接においても大切です。企業が求める人物像を知ることで、自身の強みを絞って効果的にアピールできます。 3.説得力のある志望動機を作成する 志望動機は採用の可否に関わる重要な項目です。特に未経験者の場合、未知の業界や企業に応募する熱意が伝えられれば、採用の確率が上がるでしょう。言い換えれば、どの企業でも通用する汎用的な志望動機では採用担当者に響きません。 説得力のある志望動機のポイントは、前職で得た知識や経験が志望先でどのように活かせるのか記載することです。そのためには、自己分析や志望先企業の研究が欠かせません。 フィンテック業界は未経験でも転職可能です。ただし、職種や事業内容によっては専門的な知識を求められるため、転職先は慎重に選びましょう。未経験者は特に志望動機の出来が採用可否に大きく関わります。自己分析と企業研究を徹底的に行い、説得力のある志望動機を目指しましょう。
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転職先でおすすめの職種・業界!未経験でもOKな職種を紹介
そもそも未経験者でも転職ってできるの? そもそも、転職はこれまでに自分が培ってきた経験をもとに新たなステージや、年収や待遇のアップを目指して行うものと考えている方も多いかもしれません。 未経験者にも関わらず、これまでに経験したことのない業界への転職は可能なのでしょうか? 企業が未経験者を募集している理由とは? なぜ多くの転職サイトには「未経験可」と書いてあるのか、これには以下の3つの理由があります。 慢性的な人手不足 多種多様な業界のスキルを欲している 1から教育できる人材が良い まず1つ目は、慢性的な人手不足であること。経験者しか不可としてしまうと充分な人材が集まらないことを懸念し、「未経験でも可」とすることでその門戸を広げている背景があります。 そして2つ目は、企業が多種多様な業界のスキルや経験を持った人材を欲していること。例えば企画職や営業職の場合、必ずしもその職種の経験がなくとも、他業界で培ったスキルによって、会社に新しい風を吹き込んでくれるのではという期待を込めて、未経験者の採用を行っている場合もあります。 最後に3つ目は、1から教育できる人材の方が、自社の理念や方針に沿った社会人として育成しやすく、企業に好まれる場合があるということです。研修制度がしっかりしている会社であれば、未経験の人材を1から研修で教育するほうが、経験者の前職での「クセ」を直すよりも効率が良いこともあります。 しかし、当然のことながら企業側の本音としては「経験者であるに越したことはない」と思っています。転職を志望する企業の求人票に「未経験可」と書いてあった場合でも、自分はどのような部分で前職の経験を活かし貢献できるかをアピールすることは必要です。 まずは、どのような業界を転職先として選べばいいのか、5つのポイントをご紹介します。 ポイント1. 規模が大きく、拡大中の業界 そこまで社会人経験を積んでいない立場であれば、ゼネラリストとしての即戦力を求められるベンチャー企業に転職することはとてもハードルが高く、万が一採用されたとしても入社後にとても苦労する場合も。 慢性的な長時間労働や給与待遇など、ベンチャー企業は労働待遇の面でも体力的にハードな企業が多いです。ただし、短期スパンでの成長を望む場合や、若いうちに経験を積むという意味では一つの選択肢になり得ます。 特に安定を求める場合は、会社としての規模が大きく、中途入社の社員を教育する余裕や制度が整っている会社が良いでしょう。さらに、業績も良く拡大中の業界であれば、将来的な成長の機会も幅広くあり、長期スパンでの成長をみてくれます。 社員数500名以上の求人を見る ポイント2. 労働環境がホワイトな業界 現在転職を考えているという方の多くは、「今の仕事が辛い」「激務過ぎて体力的にキツイ」という方が多いと思います。しかし、せっかく転職したのにその転職先が過重労働を強いたり、残業代の未払いがあったりするブラック企業では意味がありませんよね。 そこで、転職先に選ぶべき業界としては労働環境がホワイト、つまり働きやすいかどうかも大きな基準となります。もちろん、その会社ごとにブラック寄りなのか、ホワイトなのかは異なります。しかし、大まかな業界全体として、どうしてもブラックな働き方をせざるを得ない業界が存在することも事実です。あらかじめチェックしておきましょう。 ポイント3. 離職率が低い業界 初めての転職では、その会社や業界を外から見ているだけでは働きやすさ・労働風土は判断できないと思います。 しかし、それらのものを判断できる材料があるとすれば、「離職率」です。全ての会社が公開しているわけではありませんが、会社情報が掲載されている雑誌や書面を見れば多くの大企業では離職率が掲載されています。あまりにも離職率が高い会社や業界は、「もしかすると入社してもすぐに辞めてしまう人が多いのかもしれない」と推測することができます。 もちろん、離職率だけでその会社の良し悪しを判断することはできませんが、判断材料の一つとして確認しておきたいポイントです。 ポイント4. 未経験を広く受け入れる業界 業界によっては、未経験での転職が難しい職種もあります。しかし20代での転職であれば、これから新しい業界にチャレンジすることも可能です。 厚生労働省が発表した「一般職業紹介状況(令和4年3月分及び令和3年度分)について」によると、令和4年3月時点で有効求人倍率は1.22倍であり、新型コロナウイルスが拡大した直後と比較するとゆるやかな回復傾向がみられます。また、前年の同月比で倍率をみると、製造や製品検査といった「生産工程の職業」、「運搬・清掃・包装等の職業 」が全体的に上昇傾向でした。有効求人倍率とは、求職者1人あたり何件の求人があるかを示す指標です。たとえば、求人数が100件、求職者数が50人の場合、有効求人倍率は2.0倍と高くなります。 つまり、有効求人倍率が高い業界・業種ほど就職の間口が広く、転職できる可能性が高いことを示しています。有効求人倍率が高い業界や、その中でも未経験者を広く受け入れている業界を選ぶことで、採用される確率を上げられるかもしれません。 ポイント5. 長い歴史を持っている業界 最近では10年前にはなかったような新たなサービスや企業が数多く登場しています。そのような新しいサービスへの興味があるという方も多いかもしれませんが、初めての転職であれば長い歴史のある企業・業界への転職がおすすめです。 業界自体の歴史が浅く、人材や業績が安定していない場合、中途で入社しても放置されてしまうことが多く、極論、「自分でやるべき仕事を探してこい!」となってしまうこともあり得ます。数社経験後や、30代以降であれば対応することができるかもしれませんが、初めての転職先としてはなかなかハードルが高いしょう。 長い歴史を持っている業界では、業務内容のマニュアル化が進んでいたり、色々なノウハウが蓄積されています。問題が起きた時の対処法もパターン化されていることが多く、業界未経験者の方でも比較的困りにくいでしょう。 転職でおすすめの5つの業界 では次に、業界未経験の方におすすめな5つの業界をご紹介します。 1. IT業界 現在、インターネットの急速な拡大により、IT業界は人手不足に陥っています。そのため、IT業界では業界未経験であっても、その伸びしろや将来性に期待して「ポテンシャル採用」を積極的に行っています。 ただ、未経験からのスタートになるので、転職直後は年収が下がってしまう可能性があることは注意すべきです。しかし、仕事・プライベート問わずに技術関連の勉強をし、スキルや資格を獲得していけば、比較的年収が上がりやすい業界といえます。 IT業界はニーズが拡大している分野でもあるため、今後の需要はさらに高まるでしょう。「これから勉強していきたい」、「即戦力にはなれないけど努力でカバーしたい!」という意欲があれば内定が出やすい業界でもあります。 2. 製造業界 工場でのライン業務などは 、未経験でも転職がしやすく、特殊なスキルを必要としません。その上、輸送用機器・繊維などの製造工場は大手企業のラインが多く、給与や待遇が良いのが魅力です。残業なども少なく、プライベートを重視したい方にもおすすめです。 また、IT機能を搭載した車や自動運転などの商機に伴い、車産業・重機等の求人も増えてきています。自動車関連の業務経験がなくとも、IT企業の経験者や、理系の大学出身者など幅広いバックグラウンドを持つ人材を欲しているため、未経験でもチャレンジできる可能性があります。 3. 人材業界 基本的に転職は専門知識を持った経験者が有利ですが、人材業界のような無形商材の営業職は、未経験者も積極的に採用しています。転職が当たり前という考え方になった現代において、人材業界のニーズは今後ますます高まっていくことが予想されます。また、人材業界は人と関わることが多く、対人スキルを磨くうえでは最適な業界です。 求職者の人生に大きく影響する仕事内容のため、責任重大ではありますが、同じぐらいやりがいも感じられます。「人の役に立ちたい」「営業力を磨きたい」と考えているならば、ぜひチャレンジしていただきたい業界のひとつです。 4. 広告業界 ネット広告の拡大、コロナ禍におけるオンライン化の影響により、いま成長中のWebマーケティング業界。未経験の状態からクリエイティブ職に転職するのは大変ですが、営業や制作ディレクター等については、前職の経験次第では比較的転職しやすい業種となります。 多くの関係者との折衝が求められるため、コミュニケーション力は必須です。また、華やかなイメージがある業界ではありますが、泥臭い作業も多いのが実情です。しかし、Webマーケティング業界で培った経験や知識はあらゆる業界・職種で役立つものばかりですので、覚悟をもって飛び込んでいくことで将来の選択肢が拡がっていく可能性があります。 5. 専門商社 専門商社は、総合商社と比べて事業領域が狭いのが特徴です。専門的な知識や経験を活かし、商材を販売するのが主な仕事内容になります。 商社と聞くと、経験者でなければ働けないイメージを持ってしまいがちですが、入社後に研修や指導を受け、業界への知識を身につけることで充分に活躍できるでしょう。基本的に営業職の募集を行なっていることが多いため、前職での営業経験や社会人としての最低限のマナーが身についていれば、未経験でも転職が可能な業界です。 転職でおすすめの職種4選 続いては、未経験の転職でおすすめの職種を4つご紹介していきます。一つずつチェックしてみましょう。 1. ITエンジニア インターネットが急速に普及する中で募集が急増しているのが、ITエンジニアです。専門知識が必要なイメージがありますが、プログラマーやネットワークエンジニアであれば、未経験でも転職が可能な場合があります。多くの場合、入社後に研修を受けたり、OJTで指導を受けたしながら覚えていくことが多いです。 未経験からITエンジニアを目指す場合、可能であれば書籍やオンラインサービスを利用して事前に学習しておくことで、自身のエンジニアとしての適性を確認したり、面接時に学習意欲をアピールしたりできるのでおすすめです。 2. 営業職 営業職は、経験よりも人柄やコミュニケーション力、フットワーク力など経験以外の部分を重視する企業も多く 、これまでに営業職の経験がない場合でも中途での採用がされやすい職種です。 人と話すことが好きで、社外の人とも問題なく話すことができる一般教養や社会人としてのマナーを身につけていれば、未経験でも「これから頑張って勉強していきます」とやる気をアピールしやすく、ねらい目です。 3. コンサルタント職 一口にコンサルタントと言っても、その内容は様々です。例えば、経営に関する知識が求められる経営コンサルタントやITの知識が求められるITコンサルタントなど、業界に関する見識が求められます。 また、コンサルタント職については、何かしらの職務経験を踏まえたうえで転身するケースが多いのも特徴のひとつです。異業界から転職する場合でも、それまで培ってきた経験や知識が無駄にならないため、次の仕事にも入りやすくおすすめの職種といえます。 4. 生産技術、製造技術、品質保証 生産技術や製造技術は設計された図面から実際に製品を作る仕事を指し、品質管理は品質を保証するための規格を定めた上で製品のチェックを行う仕事を指します。 食品の安全性や、商品の品質への消費者の関心が高まる中、企業としても品質保証を管理する人材を増やし、より安全性を担保することを目指しており、人手が欲しい職種になります。また、生産工程がマニュアル・自動化された現代においては、未経験でも比較的転職しやすいことも挙げられます。 異業種へ転職するうえでのポイント 異業種への転職を行う場合、「未経験でも採用されるのか」「転職先でうまくやっていけるか」などなど、悩みは尽きないかと思います。ここからは、意識しておきたいポイントについて、年代ごとにまとめていきます。 20代で異業種に転職する場合 20代で異業種への転職を希望する際には、ほとんどの場合ポテンシャル採用となります。企業側が20代に求めていることは、素直さや仕事に対する熱意、コミュニケーション力などといった、職種にかかわらず必要とされるスキルである場合が多いです。そのため、異業種への転職自体は、未経験であったとしても比較的容易であるといえます。 ただ、注意しておきたいのが、なんとなくで業界・業種を選ばないようにすることです。転職を考えている以上、何かしら現在の状況に不満を抱えており、それを解消するために別の仕事を探しているかと思います。 しかし、仕事を選ぶ際の優先順位や転職後に実現したいことが明確でないまま転職してしまうと、転職先でも同じような不満を感じ転職を繰り返すことになってしまいます。自分にとって妥協できない部分は何か、どのようなキャリアを歩んでいきたいのか。転職活動をはじめる前に、中長期的な目線で考えることをおすすめします。 自分だけでは整理できないといった場合は、転職エージェントに相談するのもひとつの手です。人に悩みを打ち明けることによって頭の中が整理され、何が自分にとって大切なのかが見えてくることもあります。より有意義な転職とするために、ぜひ転職のプロであるエージェントに相談してみてください。 30代で異業種に転職する場合 30代未経験で異業種に転職しようと考える場合、20代に比べるとどうしても苦労することが多くなってしまいます。30代以上の求職者には、即戦力を期待する企業が多いのが現状です。 また、30代の転職で注意していただきたいポイントが、より自分に合った会社を見つける必要があるということ。会社の風土と合わないなどの理由で短期離職してしまうと、次の就職先を見つけるのが困難になってしまいます。30代の短期離職は、20代と比べても非常にリスクがあることを意識しなければなりません。 異業種への転職を成功させるためには、自己分析が必要不可欠です。いままで培ってきた経験や知識が、異業界・異業種の会社で必要とされる場合もあります。そのため、30代から異業種に転職するためには、自分はどのようなことができるのか、スキルの棚卸しをしっかり行っているかが重要になります。 「自分にはアピールできる経験がない」と悩まれている方は、ぜひ転職エージェントを活用してみていただきたいです。自分ではたいした経験ではないと思っていても、転職市場では評価されるといったケースは実際多くあります。エージェントに相談することによって、ご自身では気づかなかった強みなど、スキルの棚卸しに効果的です。また、スキルセットを見直すことによって、企業とのミスマッチを防ぎ、短期離職を避けるメリットもあります。